脇の汗が止まらないあなたへ|東洋医学と鍼灸で整える体のサイン

目次

脇汗は身体の異常サイン?東洋医学で見るその正体とは

「緊張すると脇だけ汗が出る…」「常に脇が湿っていて恥ずかしい…」

このように、脇に集中して汗が出る現象にお悩みの方は少なくありません。

東洋医学では、脇汗も身体からの重要なサインと捉えます。

この記事では、

・脇の汗がなぜ出るのか

東洋医学ではどう捉えるのか

・どのような鍼灸治療で改善が期待できるのか

・生活改善でできること

などを、鍼灸実践をベースに詳しく解説します。

胸の汗に続くシリーズ第2弾として、局所的な発汗に悩む方に向けた“体質から整える”情報をお届けします。


脇汗とは?東洋医学の視点から解説

「脇からの発汗」は、東洋医学的には「腋窩(えきか)」から側胸部にかけての汗を指します。

中医学の古典ではこの現象を「脇汗(えきかん)」と記し、臭いとの関連性についても述べられています。


脇と五臓の関係性|「肝」と「胆」がカギを握る

東洋医学では、身体の機能やバランスを五臓(肝・心・脾・肺・腎)で捉えます。

「脇」はその中でも特に

  • 肝(かん):血の貯蔵、気血の流れ&情緒の調整
  • 胆(たん):決断力や勇気をつかさどる臓腑

この2つと深く関わっています。

肝・胆の働きが失調すると、脇周辺の経絡に影響が及び、発汗の異常を引き起こすと考えられます。


脇汗の東洋医学的「2大タイプ」|あなたはどっち?

脇汗が起きる理由として、東洋医学では主に2つの体質タイプが挙げられます。

肝虚内熱(かんきょないねつ)タイプ|エネルギー不足からくる脇汗

◎どんな状態?

長期の疲労や病気によって「肝」の活動を弱ませる。栄養・巡りの機能が低下し、結果的に体内に熱がこもって汗として押し出される状態です。

◎原因の例

  • 長時間労働・過労
  • 慢性病による体力消耗
  • 運動不足による巡りの低下

◎症状の特徴

  • 汗はサラサラで無臭
  • 頬が赤くなりやすい
  • 目の渇き
  • 寝汗
  • 不眠
  • 体が細くなってきた
  • 膝や腰がだるい
  • 便秘傾向
  • 手足のひきつれ

◎養生のポイント

  • 7時間睡眠キープ(可能であれば23時までに就寝する)
  • 香辛料はなるべく控える
  • 汗のかき過ぎはNG

◎使用されるツボ

  • 太衝(たいしょう)
  • 復溜(ふくりゅう)
  • 太渓(たいけい)など
内くるぶしの最も高い位置から指3本分ほど上がった、アキレス腱のキワ

肝胆湿熱(かんたんしつねつ)タイプ|ベタベタした汗と臭いが特徴

◎どんな状態?

体内の余分な「湿気」と「熱」が肝・胆にこもり、脇から発散されることで起こるタイプです。

◎原因の例

  • 脂っこい食事やアルコールの常飲
  • 甘いもの・濃い味付けの過剰摂取
  • 高温多湿な生活環境

◎症状の特徴

  • ベタベタした汗・臭いが強い
  • 胸〜脇にかけて張る感じ
  • 口の中が苦い・粘つく
  • 食欲不振
  • 小便が濃い・黄色い
  • 泥状便や下痢傾向

◎養生のポイント

  • 甘いもの・味が濃いもの・油物を控える
  • アルコールやジュースの量は控えめに
  • 高温多湿な環境は除湿を意識すること

◎使用されるツボ

  • 陽陵泉(ようりょうせん)
  • 日月(じつげつ)
  • 足臨泣(あしりんきゅう)など
足の甲、第4指と第5指の骨が合わさる手前の凹み

鍼灸が脇汗に効く理由とは?

鍼灸では、単に汗の出る場所をどうにかするのではなく、五臓六腑や経絡全体の調整を通じて、発汗バランスを整えます。

【施術の流れ】

① 問診・舌診・脈診で体質や原因を特定

② 体質に合った経絡・ツボを選定し、鍼や灸で調整

③ 生活習慣アドバイスも並行して行い、体質を維持・改善

【施術の頻度目安】

週1回を3か月程度継続すると、発汗の異常が安定するケースが多くあります。(体質改善が大きな目的です)


よくある質問(FAQ)

Q. 市販の制汗剤で脇汗は止まらないのですが…

A. 制汗剤は症状の一時的な抑制にすぎず、根本的な原因の改善にはなりません。東洋医学的な体質改善が有効です。

Q. 鍼灸は脇汗にも対応していますか?

A. はい。当院では、局所的な汗や自律神経の乱れに対応した施術を行っています。実際に効果を感じていただける方が多くいらっしゃいます。

Q. 施術に痛みはありますか?

A. 細く短い鍼を使用するため、ほとんど痛みは感じません。施術中はリラックスして眠ってしまう方もいらっしゃいます。


脇の汗も身体のSOS|東洋医学で根本から整える

脇部だけの汗は、五臓のバランス乱れが関係している場合があります。

鍼灸と生活改善を組み合わせることで、根本から整えることが可能です。

「病院に行っても検査結果は問題ないけどツラい…」

そんな方はぜひご相談ください。

横浜市神奈川区六角橋・白楽エリアにある「鍼灸マッサージ院 如月」では、あなたの体質・症状に合わせた丁寧な施術で、発汗異常を根本からケアいたします。

「汗が止まらなくて困っている」――そんなお悩みのある方は、ぜひ一度気軽にご相談くださいませ。


【汗シリーズ 関連記事はコチラ】

▼シリーズ第1弾(胸の汗)


【参考文献】

・『中医基本用語辞典』 東洋学術出版

・『漢方用語大辞典』 創医会学術部

・『中医症状鑑別診断学』 人民衛生出版社

・『中医証侯鑑別診断学』 人民衛生出版社

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